対象地盤を開削せずに特殊集排水管を布設する技術を確立させたのが、
「KBドレーン工法」です。
地下水位の高い砂地盤に、強い地震動が起こる事により発生する液状化現象は、建物などの地上構造物のみならず、ライフラインなどの地下構造物へも大きな被害をもたらします。
液状化現象を防止する対策として、近年注目されている工法が地下水位低下工法です。
地下水位低下工法は、地下水位を低下させて非液状化層の厚みを増やすことにより液状化に対する耐性を大きくする工法です。
KBドレーン工法は、地下水位の低下が期待できる特殊集排水管を、地下に非開削で設置する技術を確立させました。
これにより、従来の開削工法では困難だった市街地や住宅地での工事・施工を可能にした、安全・確実かつ経済的な工法です。
特徴
- 液状化対策に最適
- 安全・確実な施工方式
- 狭い場所での工事・施工
- 幅広い土質に対応
- 100m/スパンの長距離施工
- コンパクトな設備で経済的
- 少ない工程でスピーディー
作業手順
1. 掘削機を使用し、KB推進管を布設します。
2. 到達後、掘削機を回収します。
3. KB保護管とKBドレーンパイプが組合わさったKB複合管を発進側から押していきます。KB推進管は到達側から回収していきます。
4. KB複合管が発進立坑から到達立坑まで設置されます。
5. KBドレーンパイプを残しながら、KB保護管を発進立坑側へ引張ります。
6. KBドレーンパイプの設置が完了します。
KBドレーンリターン工法
発進立坑まで掘削機が自走して引き戻れる「KBドレーンリターン工法」を使用する事により、到達立坑が不要になりました。
詳しくは、協会事務局までお問い合わせください。